農業関連で現役で働かれています。顔つきもしっかりされています。
小指がしびれてお箸が握りにくいと言われます。前医の治療はありません。
初検でティネル現象が有り、骨間筋も痩せ気味で、肘部管症候群の疑いと分かりました。
メルクマニュアルの解説
肘部管(ちゅうぶかん)症候群は、尺骨神経が肘の位置で圧迫される(締めつけられる)ことによって起こる病気です。
肘部管症候群 – 08. 骨、関節、筋肉の病気 – MSDマニュアル家庭版
昔は、遅発性尺骨神経麻痺や遅発性尺骨神経炎と言いました。
治療
神経症状を改善する物理療法を12回行いました。半日くらい良いですが元に戻ります。
指の間の筋肉が少し痩せかけて来ています。
お箸が握りにくいのが気になると言われましたので、手術もできる整形外科を紹介させて頂きました。
患者さんもダラダラ様子を見る治療が嫌いだと言われます。
通常は整形外科でお薬で2.3ヵ月様子をみてからの手術となります。
お薬で様子を見続けると手術のタイミングが遅れるので、結局、手術後のしびれの改善が遅くなりますから、手術ができる病院やクリニックの先生に見てもらうのか吉です。
この手術も簡単なものなので、怖がる必要はありません。
整形外科でも、切れる先生と切らない先生では見解が違うことはよくあります。
長生きする時代になりましたので、手術も積極的に行うことが必要な症状もあります。