他の症状で来院されている患者さんです。
その症状へ鍼灸と刺絡療法を行い、夜間痛も無くなり、物も持てるようになりました。
来院中もずっとコンコン咳ををされるので、事情を伺いましたら、30年以上も付き合っている喘息だそうです。
合わせて、初めて咳の施術を行いました。
次の来院時は全く咳き込む事が無いのでですが、調子を聞きましたら、まだ咳が……と言われます。
咳をされていないのに自覚がないのです。何回か施術を続ければ気づくはずです。
このように何十年も続く病気や症状は、それが日常生活の一部なっていますから、改善しても即気づかれない場合が多いのです。
例えば腰部脊柱管狭窄症でも施術で改善しているのに本人さんが変わらないと言われていて、近所の人に最近姿勢良くなったとか、スタスタ歩くようになったと指摘されて気づかれます。
高齢になるほど即効性を求めて当院へ来院されますが、「泣く子と地頭には勝てぬ」ように年齢にも勝つことはできません。
上手に体調を管理することが大切です。