ソマニクス®という、貼ることで痛みやしびれ、身体の不調を整える医療機器があります。
当院で利用するようになり治療成績が凄く向上しています。痛み止めの湿布より効くと思います。
この機器の利点は、人体へ非侵襲性なので患者さんの管理が安全になることです。
腰が伸びない
患者さんは腰椎すべり症からの軽度の脊柱管狭窄症があります。
腰を伸ばすとお尻から太ももへの痛みとしびれが出るから、腰を軽く曲げて歩かれます。
曲げて歩けば全く正常ですが、曲げて歩けば老人に見えるので、なんとか腰を伸ばして歩きたいと言われます。
叶えるように頑張りましょう!
施術
今までは、腰の痛い反応点ばかりに貼っていましたが、考えを新たにしました。
通常、腰の症状へは足の太陽膀胱経や足の少陽胆経を利用しますが、脊柱管狭窄症へは効かないことが多いのです。
足先や足甲へ着目しました。
足の少陰腎経という経絡ツボの流れがあります。
この経絡は「腰背を貫く」とありますが、この流れは腰や背中の背骨の前側を走っています。それに着目し、井穴(せいけつ)というエネルギーが出るツボへ刺激をしてみました。
今回は足の湧泉(KI1)の代わりの小指の爪甲根部の内側へ貼付しました。井穴刺絡学ではF3です。
井穴には深部へ刺激ができる、ソマセプト® を使用します。(L又はmini)
そうすると、瞬時に足の冷えが軽くなり、腰にほんわか温かさが出てきました。
朝貼付したのですが夕方には腰が伸びるようになりました。
他の患者さんでも、足の甲に激痛が有るポイントが多く、これと併用することにより一層効きが良くなりました。
本当に人体の不思議ですね。