結果を出す手技療法のパイオニア

繰り返す首や肩の筋違い 子供の頃の膝のケガと関連があった40代女性

飛騨地方(高山市・飛騨市・下呂市・白川村)の患者さんです。

年に2回程、首の筋違いで来院されます。毎回、症状がきつく首が回らなく上下を向くのもつらい状態です。

施術

初回

マイクロカレント微弱電流治療にて施術、矯正法マニュピュレーションを実施、頸椎2番と5番のフィックスを矯正。ソマニクス®を貼付して2割改善しました。

2日目

1-2割ほど改善しました。同じ施術です。矯正法は行いません。

3日目

多少良いくらいでハッキリ変化が出ません。前回も鍼を行い良くなったので今回も行うことにしました。

漢方の見方を取り入れ

首肩の症状は、漢方的に胸.膈.心下の流れが悪いので、それの促通を合わせて行います。驚く程、凄く効果が出ます。

色々な症状の原因は、膈(横隔膜)の働き、中焦の不調が原因です。

子供の頃のケガとの関連

うつ伏せで体の状態を診ると、片膝裏に手術痕があります。あれれー?

尋ねると、10代前半にケガをして保存療法(ギプス固定)となり、成長した20歳頃になり手術をされたそうです。

そこから20年程過ぎて、膝に違和感と痛みを感じられ整形外科を受診されましたが、痛み止めのお薬だけで様子を見ましょうの繰り返しで全然改善しないので、名古屋の整形外科専門病院を受診されました。

検査の結果、明確な異常はありませんでしたが、足の悪い側がX脚、健側にO脚が出ていて、インソールを処方されました。

今回、膝裏の違和感も改善するように、腰の仙腸関節と腰仙関節へ鍼矯正を合わせて行います。

施術終了後、首や肩の筋違いも楽になられました。

やはり、膝から腰、腰から肩や首への関連がありました。

翌日

終了後、帰宅したら排尿の回数が劇的に増えて驚かれました。(当初30分おきの排尿)

腎臓に検査異常はありません。これは腎経という経絡の流れが整った証拠で、機能が低下していたようです。

漢方の腎が弱くなると慢性の腰痛や背部痛を引き起こします。

腎不全に効くとされる民間薬の冬ワラビでもこれほどの効果は出ません。

リバンド症状が出る

反対側の首に激痛が出て来院されました。腰と足の症状は消失しています。

長年の痛みや歪みをスパッと整えると、血流が一気に良くなり阻血している成分が一気に流れ出すための症状です。

人によっては熱が出て寝込む場合があります。

マイクロカレント微弱電流治療とソマニクスで落ち着きました。

20歳を過ぎれば原因は一つではない

首肩が痛ければそこのマッサージとか考えますが、大概痛いつらい場所には原因はありません。

今回の本当の原因は、長年の体の歪みが首に表れた結果で、今後、首腰膝のつながるラインを施術をして様子を見ることになります。

患者さんは立ち仕事で下を向きっぱなしなので、よけいに症状が出たと推察します。

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。