村上宥快和尚さん【1918年(大正7年)10月8日〜1991年(平成3年)3月12日・享年72歳】のお話をまとめました。
正法と御利益(ごりやく)
正法は御利益を得るものではなく、悩みや苦しみも、この世での魂の修行であると受けとめることである。
現代の宗教は、病気やケガを治してもらうとか、お金もうけや楽をしたいので、御利益を願うものになっています。
しかし、こうした病気やケガも自分の心から生じたものであり、悩みや欲望も自分の心の中から生じていることに気がつき、そうした心を八正道に照らして修正していくことが正法なのです。
この心のあり方を毎日の反省によって捉え、客観的な第三者の立場にて、「正しく見る、正しく思う、正しく語る、正しく仕事をする、正しく生活をする、正しく道に精進する、正しく念ずる、正しく反省をする」という八正道の物差しで修正することです。
村上宥快和尚さん説法【八正道の理解と具現】正法の要(第11回/全11回)
病気や悩みは、こうした心を気づかせるための反省の材料を提供されているのであり、そのことに気がついたならば、病気や悩みに対しても神の恵み、天上界の計らいとして、ありがたく受けとっていくことなのです。
そうすることにより悩みや苦しみが、悩みや苦しみでなくなり、喜びとなっていくのです。そして、悟りの境地へとつながっていくことになるのです。