結果を出す手技療法のパイオニア

頸椎捻挫の67歳男性 治療経過で頸椎の異常が判明しました

首を筋違いをして来院されました。治療にて順調に症状は改善しました。

遠絡を元に独自の方法を行いましたから通常より早く良くなっているはずなのですが、同じ症状の同じ年代の人より治りが遅い印象がありました。

予見できない未知の症状

本症例は、結果として手の麻痺と頸椎の異常は発見できました。

初診では全く露見していない状態だったので、もし首のポキポキする矯正をしたら恐ろしい結果が待っていたと思います。

患者さんにおいては、身を委ねるので判断ができかねますが、無資格の整体院などへの受療は本当に注意して下さい。

親指に力が入らない

おかしいなと思いつつ、ほぼ症状が消失した時点で患者さんが自訴されました。

「なんとなく親指に力が入らないんですよー」

触診で、母指MP関節、CM関節の異常はありません。

腱反射テストを行いますと、両手共に腕橈骨筋反射が消失しています。他の反射は正常です。

この反射は主に「C6神経」の支配です。ちょっとまずいです。

原因

過去に腰椎椎間板ヘルニアで2回手術されて骨が不安定なため人工骨を入れられています。

腰が悪いと首が悪いのはよくある現象で、この患者さんも例外ではありませんでした。

とりあえず、腰を診察した医師を受診して様子を見て下さいと言いました。

「お薬が出ても改善しないなら手術ですが、その前に当院の治療を試す価値はあります」と言いました。

このような症状に、物理療法として首の牽引を行うことが多いですが殆ど効果はありません。

腰の手術と違い首は大変難しいので、脳神経外科の脊髄脊椎外科の先生を訪ねると良いです。

麻痺が出始めていますから、早急な判断が必要でしょう。

鍼治療で頚椎ヘルニアや変形性頚椎症の症状を緩和することは可能なのですが、費用がそれなりにかかりますから判断は患者さん次第です。

この記事を書いた人

アバター画像

村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。