40年来の腰背部痛からようやく解放された57歳女性

ご家族が通院されていて、勧められて来院されました。

十代の若い頃からの続く、起床時の腰や背中の痛みがほぼ解消された症例です。

ギックリ腰で来院

動けないほどのぎっくり腰で来院されました。当院規定のギックリ腰へ対する治療を行います。

解剖運動学に基づく矯正法も行いましたが、通常より改善度が低いです。何か他に問題がありそうです。のちに判明します。

取りあえず解決するために、鍼治療も併用し、痛みも軽減し無事仕事に復帰されました。

このような症例は、たくさん経験していますので私も気に留めることもありませんでした。

起床時が動けないほど痛い

継続治療の中で患者さんが、中学生の頃から起床時の腰背部痛の痛みがあってと話されました。

ご両親に、整形外科に始まり色々な治療院や無資格の整体なども巡り、たくさんの治療も受けましたが結局変わらなかったそうです。

毎朝起床時の腰の痛みや背中の痛みは、もう治らないものと思われていました。

今は、起床後に寝床でごそごそして午前中になんとか動けるようになるそうです。

女性は痛みに強く、かつ我慢強い

女性は男性に比べて痛みに強く、また我慢強い人が多く、このような変わらない症状を抱えた人がたいへん多いです。

男性は痛みに対してたいへん弱いのが実情です。私を含めてへたれが多いです(笑)

だから女性は妊娠して出産できるパワーがあるのだと思っています。

治療

ぎっくり腰は治りましたが、継続して解剖運動学に基づく関節矯正をより深く行いました。

治療法は、仙腸関節や腰仙関節や上部頚椎の矯正が成功し、かつ胸椎の回旋を向上させる独自の矯正法を行うのがポイントです。

治療直後は相当改善するのですが、起床時の痛みは若い時と変わらないとのことです。うーーんなんでだろう。

患者さんは起床時の痛みは諦めていたので、以前よりは良くなったのでこれで良しと考えておられましたが、当院の行う治療で少しずつ変化が出てきました。

ご家族の看病とかで通院もままならない状態でしたが、何とか都合をつけて治療を継続されました。

自律神経の調和(交感神経の害)

関節包内の動きは良い状態にはなってきてるのですが、起床時の背部痛がどうしても取れません。

そこで交感神経の害が無いかと判断し、それを調和する治療を行いました。

そうしたら、ようやく体が反応し起床時の背部痛も減少してきました。

治療回数は15回ほどですが、数十年にわたる痛みがこのような短期間で解消されたことは非常に喜ばしいことと思います。

患者さんは、今までこんなに楽になったことがないと大変喜ばれました。

慢性痛は患部以外が関係している

慢性痛の特徴として痛みを脳が記憶すると、その後軽い負荷でも余計に痛むような回路が完成し、余計に痛む反応が出ます。

人の機能として正常な状態なのですが、残念ながらリセットの方法がありません。この過剰な反応を、中和し調和する技術がありそうなものですが、無いのが実情です。

簡単に言うと、お風呂に入ると瞬間に痛みが和らぐように、血流状態の改善でだけではなく自律神経のバランスが取れると痛みはあっという間になくなります。

研究で、この辺りの神経の調和をする方法も糸口が見えてきました。

長年にわたる慢性痛は色々な治療が必要ですが、ようやく改善する治療法が確立できそうです。

今回の患者さんは、明らかな脊椎椎間関節の包内運動の異常があり治療で解消しましたが、長年の痛みにより痛みが記憶され交感神経の害なり、痛みが取れなくなっていた症例でした。

患者さんは痛み止めなどのお薬や湿布は一切されていません。

全ての症状が交感神経の害ではありませんが、慢性痛の場合は考慮する必要が大いにあります。

高齢者の患者さんで漫然と痛み止めを飲んでいて症状が改善しないようなら、担当医に相談して一旦中止して様子をみることをおすすめします。

お知らせ

この記事を書いた人

村坂 克之

村坂療法の創始者、小又(こまた)接骨院院長です。
国家資格である柔道整復師、鍼灸師にて、科学的根拠(evidence)の西洋医学と実証経験の東洋医学の調和を図り治療に当たっています。
実証経験とは症例(n=1)の積み重ねのことです。
特に手技治療においては臨床の蓄積が治療成績につながります。
通常の治療で改善しない人、検査が異常無しでも症状がある人、手術を検討されている人、手術後の後遺症でお悩みの人は、どうぞご相談下さい。
手術の選択する場合でも、事前に治療や独自リハビリなど行うことにより術後の結果が良くなっている症例も多いです。
施す治療に100%の正解はありませんが、お力になれば幸いです。