村上宥快和尚さん【1918年(大正7年)10月8日〜1991年(平成3年)3月12日・享年72歳】のお話をまとめました。
昭和天皇は光の天使
この世は、一つの体験の世界です。
釈迦、イエス、モーゼといわれる、「宇宙即我」の条件に到達された人の心でも、転生輪廻の間に体験をするのです。
昭和天皇は、転生の過程において、カニシカ(迦膩色迦)王という条件が前世です。
今生、カニシカ王は、昭和天皇という条件で日本の国に生まれ、日本があらゆる条件をコントロールする権限を、あの世から与えられていたのです。
植民地政策は、人間が人間を支配する誤った考え方なのです。昭和天皇は、その条件を正す使命があり、この世に生まれ出てきたのです。
明治二十七、八年の日清戦争があった時に、この戦争で台湾を植民地とし、明治三十七、八年、日露戦争で韓国や満州国を植民地として支配し、この体験をして、全世界の植民地を解放するための一つのきっかけになったのです。
イギリス、アメリカ、オランダ、ポルトガル、あるいはフランス、こういう国々が全部、日本の植民地解放と共に、全部解放になったのです。
私たちは、ただ一面を見ているとわからないですが、昭和天皇は、明治27、8年と37、8年のちょうど中間において、地上界に出てきたのです。そのことを信次先生は私に言われました。
信次先生は、カニシカ王という人は、前世で、二世紀の頃、南はインドのマトゥラー、東はパミール(中央アジア)を越えウテン(今の中国新疆ウイグル自治区)に及ぶ王者で、仏教を奨励した人であったといわれました。
今度は、全世界の植民地という不平等な心を自分も体験をし、そうして、多くの人々を解放する使命があって出てきたのです。
昭和天皇は、その条件のもとに体験をされて、自分が支配をして、これは悪いことなのだ、自分たちが行ったことの間違いに気付かれたのです。
そのことを勘違いして、戦争責任が有ると言われても、陛下は遺憾であるという言葉しかないのです。あの世から、その名目で派遣されてきたのですから。
しかも「国民の生命や財産には手を付けないで下さい。私の持っているものは全て、アメリカに献上いたしますから」と言われました。こういうことを言えるのは、菩薩界でないと言えないのです。
なぜ菩薩界でないと言えないかというと、菩薩界より意識が下の王様は、戦争で負けると、防備おさおさ怠りなしで、「これもあれも上げますから、私の命を助けて下さい」といって、伏し拝んだりします。
やはり、あの世という存在があるから仕組みがあるのです。
ところが現代は、あの世がわからないのです。植民地にされた人も、した人も、してはならないことを、植民地解放という条件の中で勉強をしたのです。
昭和天皇も光の天使です。
兜率天(とそつてん)という、如来界と菩薩界の中間に位する世界で、あの世では住んでおられます。
この世で、戦犯者だとレッテルを貼っても通じないのです。
しかし、分からないということは本当に怖いものです。