結果を出す手技療法のパイオニア

腸腰筋への治療が可能となり、症状回復のスピードが格段に早くなってきました

体幹トレーニングとか大流行ですが、基本の筋肉トレーニングが大切と考えています。

スクワット、ベンチプレス、デッドリフトです。

腸腰筋は体幹で最重要

腸腰筋はお腹の中にあります。腰骨の前に付いています。

大腰筋(大・小)と腸骨筋が一緒の運動を司ります。

小腰筋(60%の人にはありません)

大腰筋

腸骨筋

この筋肉が下半身の運動のキーポイントになります。

100メートル走のボルト選手やアフリカ系の人は、元々この筋肉が発達しています。

治療法が見つからなかった

鍼でアプローチし、筋肉に刺激をしましたが反応はイマイチでした。

この筋肉には鍼刺激は合わないようです。本当です。鍼が効果的と言われるのは単一治療の考え方で残念です。もっと視点を広く持つと答えが見えてくるでしょう。

現在は専用鍼が開発され、骨盤に沿ってカーブさせるテクニックがあれば鍼でも改善できますが、凄く難しいです。

このように手技治療も、手札多い先生の考えと単一治療の先生の考えは全く異なり、導く答えも違います。

仙腸関節の機能異常を治すと劇的に改善するのも多いのですが、不変の症例もたくさんあって、やはり再発を繰り返すので根本的な解決になりませんでした。

最後は自分でやるストレッチくらいかと考えていましたが、自分でやっても悪い場所ほど頑張っても余り効果の出ない現実があります。

ようやく筋肉が反応する刺激が分かり

今年になって治療法がようやく分かったのですが、手技では時間がかかりすぎて実用化は難しいと考えていました。

今までの治療法の中から、色々な物理刺激を試してみました。

そうしたらようやく見つかりました。長年の霧が晴れて対岸が見えた感じです。

普通のアプローチでは触ることもできないと思いますし、私が開発した現在非公開のテクニックです。

駱駝に乗って針の穴を通れたのです。

なぜ効くのか

この筋肉の走行経路に沿って、大動静脈や外腸骨動静脈があります。下肢への神経全部です。

この筋肉の刺激が脈管系や神経系に間接的に刺激が伝わると考えます。

治療後に、患部や下肢全体が温かくなるという患者さんもいます。

効果の期待できる疾患は

整形外科的なのは、股関節疾患、膝関節疾患、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、五十肩など、股関節や膝関節に効果があるのは当然として、五十肩や肩関節疾患にも有効です。

五十肩や肩関節疾患と股関節の関連が対側と言っているのは間違いです。同側です。

変形性の膝関節症で水腫が引いても元々の腫れが引きにくいのも腸腰筋が原因でした。これを治すとあっという間に膝が引き締まって動作が改善されます。これは驚きました。

頑固な便秘が劇的に改善した人もいます。

やっぱり手術はしないほうが良いけど…

痛みか強すぎて辛い、まだ若くて動かなければならない、バランスが悪すぎて姿勢に影響している人、などは手術になると思います。

股関節疾患で手術も検討されている人もこの治療で救える可能性が高まって来ました。

女性は股関節が柔らかいので、相当悪くならないと症状としては出てきません。

股関節や膝関節の難しいのは変形と痛みが一致しないのが多いことです。

この治療にて鑑別も可能になったのでありがたいことです。

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。