1999年トニー賞最優秀作詞作曲賞、最優秀脚本賞を受賞した愛と感動の秀作、待望の日本初演決定!
20世紀初頭のアメリカを舞台に、実際にあった冤罪を題材にした愛と感動の人間ドラマ。ミュージカル界屈指の豪華キャストが集結!
石丸幹二&堀内敬子、17年振りに舞台共演で夫婦を演じる!
と言うとこで、のこのこ行ってきました。
公式
ミュージカル『パレード』 | ホリプロ オンライン チケット
史実
日本語では情報が少なすぎなので
Leo Frank -Jewish Virtual Library
妻ルシールの情報
Lucille Selig Frank (1888 – 1957) – Find A Grave Memorial
Biography of Lucille Selig Frank (1888 – 1957)
テレビドラマにもなっているようです。
"The Murder of Mary Phagan" (1988)
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東京千穐楽、舞台挨拶
石丸さんが、初日は2階席の後ろに空席が結構あったけど、今日は立ち見が50人も、SNSなどの口コミに感謝していますと!
私も、SNSの書き込みで絶賛されてチケット手配して行きました。
堀内敬子さんは、演出の森さんが厳しくて、もう一本、もう一本と、野球の千本ノックのようだったと。
石丸レオと堀内ルシールが100年前の悲劇を熱演!
お二人の掛け合いも夫婦の様にピッタリです。
劇団四季で同期だった堀内敬子さんと石丸。お互い、さまざまな経験を重ね、17年ぶりに「パレード」で共演。かつてのベルとビーストは、今、どん底の中で絆を強めてゆく夫婦を演じる。カーテンコールでの二人の姿には感慨深いものあり。明日、東京千秋楽。石丸マネ
— 石丸幹二 (@team_kanji) 2017年6月3日
2幕の監獄でのピクニックシーンはすすり泣く人が続出でした。
堀内ルシールが裁判の始まる前は実家?おばさんの家?へ帰ると言っていましたが、この時は「必ず監獄から連れて帰るんです!」と石丸レオに言って、夫婦の強い絆を感じる場面です。
レオが亡くなった後に、いつものように盛大にバレードが行われている中、涙をためて舞台を去る堀内ルシールが本当に印象的でした。
紙吹雪、大きな木、照明
やっぱり、演出が卓越していました。あっという間に引き込まれます。
幕が上がるとレオが吊される大きな木が真っ赤な照明に浮き出ています。
パレードでしょか?盛大な紙吹雪が舞いますが、事件が起きると、だんだんむなしくなってきます。
出演者の心象とバッチリ合っている照明が素晴らしく、語らずとも、です。
千穐楽挨拶で演出家の森新太郎さんが『ミュージカルって良いですね』と言われて、会場は爆笑でしたが、素晴らしい演出だったので、もっと作って欲しいと思います。
ミュージカルであってもストレートプレイの様な強さがありました。
私が一番印象に残ったのは
岡本健一さんが演じる「スレイトン知事(ジョージア州知事)」が行った言葉です。
『二千年前にキリストを暴徒に渡した総督(当時のユダヤ属州のローマ総督ピラト)にはなりたくない、末代まで間違った判決を下したと言われたくない』と、レオを死刑から終身刑にします。
その結果、政治生命は終わりアトランタから避難することになります。
ジョン・マーシャル・スレイトン – Wikipedia
John M. Slaton – Wikipedia
この場面にアメリカの良心があったと、気持ちがせいせいしました。
この後に悲劇は起きますが。
ミュージカル大国のアメリカ
このような、えん罪や人種差別をテーマにしたミュージカルを作るアメリカは凄いです。
また、この舞台の評判がSNSで広まった日本も素晴らしいです。