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【舞台 るつぼ 2016 感想】セイラムの現場に居合わせたような息苦しさを感じる迫真の劇、正義とは何ぞやと問いかけてくる

イギリス国内外で引く手あまたの人気演出家ジョナサン・マンビィが堤真一、松雪泰子、黒木華、溝端淳平ほか豪華キャストと共に贈る『るつぼ』 1953年の米国初演以来、世界を震撼させ続けてきた不朽の名作を新訳にて上演!

とういうことで、行ってきました。

第70回(2016年)トニー賞にノミネートされる

演劇リバイバル作品賞にノミネートされました。受賞は『橋からの眺め』(A View from the Bridge)でした。

公式HP:

シアターコクーン・オンレパートリー2016 るつぼ | Bunkamura

公演時間

1幕 1:00ー2:35
休憩 15分
2幕 2:50ー4:15
合計3:15分

原作はアーサー・ミラーによる戯曲

るつぼ (戯曲) – Wikipedia

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映画

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クルーシブル – Wikipedia

The Crucible (1996) – IMDb

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廃番
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私の感想

全般に照明が暗いです。

見終わると舞台の設定がより芝居を引き出してくれたと思います。

キリスト教信徒ではないし、詳しくない私がキリスト教の魔女裁判の舞台を見て分かるのか。日本人には分からりづらいと思っていましたが、人間の本質は誰も変わらないと突きつけられた劇です。

人間は清貧であれと言われても心の中はドロドロしていて、人々の心のるつぼをまざまざと見せつけられます。

セリフは長くて早口です。皆さん、すこしだけセリフを噛んでいました。回を重ねればドンドン良くなるでしょう。

堤真一さん(ジョン)は前回のアルカディアに引き続きですが、長セリフをよく言えるものと感心しきりです。今回も見事な演技です。
最後の宣誓書を破るまでのくだりは見入ってしまいます。ブラボー!

人間、堤真一さんは記事をご覧下さい。ますます堤さん大好きになりますね!
堤真一、溝端淳平に「お前はバカ」若手役者に深酒して語った演技論の一部始終 | 週刊女性PRIME [シュージョプライム] | YOUのココロ刺激する
週刊女性2016年11月1日号2016/10/18記事より

黒木華さん(アビゲイル)は、堤さんに媚を売る仕草も妖艶でしたが、正体がバレたときの鬼のような形相は凄く怖かったです。きっと大女優になることでしょう。

松雪泰子(エリザベス)さんは、病み上がりの女性を演じています。夫の堤さんを擁護しつつキリスト教徒とし冷たく冷静に接する姿は思わず堤さんを助けないのかと、判事の詰問のくだりで、姦淫は無かったとウソを言いかばってしまい本当にいらつきました。

小野武彦さん(ダンフォース副総督)は社会正義のために、自分を追い込んでいく様が見事に演じていました。

溝端淳平さん(パリス牧師)は、以前より顔が大人になり、牧師として役に立てないジレンマを見事に演じられていました。

劇の最後に、レベッカ(立石涼子さん)が、よろめいてジョン(堤さん)に抱きかかえられたときに、「まだ朝ご飯食べてないの」と言ったときに会場から笑いが出ましたが、私の感じ方は違いました。

レベッカはピューリタン女性の鏡と言われた人です。

調べたら、原作の戯曲にはジョンが宣誓書を破って死刑が決定した後に「何も恐れることは無い。別の審判が待っている!」とレベッカがジョンに言いました。(本劇中で言ったか記憶が定かでありません)その後にご飯のくだりになります。

絞首刑になる日は事前に告知されていたので、その日ということはレベッカも分かっていたはずです。だから朝食を食べなかっのでは。えん罪であっても運命と潔く受け入れるレベッカが一番善き人であると、涙腺が緩んでしまったのは私だけでしょうか。

全てが終わり、晩秋にたたずむエリザベス(松雪泰子さん)の後ろ姿が人間の哀れさを感じました。

観劇仲間の感想

まず、最初は好みです。

ミュージカル・エリザベートみたいにバーンと始まるのは一気に舞台に引き込まれて劇中に入り込みやすいです!さらにこれからの舞台がどうなるかワクワクします!!

全体的な感想は、緩急はあるけど、その緩急の間?緩が長くて疲れました。間延びする感じで、悪く言えばたるいです。

種撒いたら、周りの大人達の欲望・思惑で大きく育ったって感じがします!

舞台セット

外から部屋になるあの装置は凄いと思いました!天井が開けてるから開放感もあっていいです!照明プラスで時間の流れもわかりやすかったです!

照明

第一幕の踊りがあった夜から朝になってしまったのを表す光の差し方が素敵でした。
月の光はなんか強くてどんだけ月近いねん!って思いました。
最後の方の少女たちが騒ぐときにその影が濃くなる照明でしたが、思ったよりおどろおどろしくなくて、いまいちでした。
やりたいことは伝わるけど。

アビゲイル(黒木華さん)

悪魔を見たと言ういたいけな少女のふりとジョンがを手に入れたい本当のアビーの振り幅が凄かったです。
その差にアビーの狂気を感じました!あと声の力強さが他の少女達を扇動できる根拠みたいなのを感じました。
衣装の布地と足さばきでロングスカートなのにめちゃくちゃエロかったです!
そりゃージョン、アビーの体知っちゃうわ!
想像以上に演技派でびっくりです!悪女素敵!

メアリー(岸井ゆきのさん)

このキャラが個人的にクソで好きです。クソってか、人間くさくて好きです。
ジョンに強気に丁寧に接しろ!からの本当のこと話します!メソメソからの、アビーもう大丈夫!の寝返りまで、実に愛らしいよね!

パリス(大鷹明良さん)

この人も人間くさい欲まみれでいいよね!
俺はこんなけしか給料もらってないだとか、ハーバード出てるんだぞ!とかアビーに俺はどうなる!終わりだ!とか言っちゃって権威振りかざしたい!お金欲しい!ってその気はなくても、言っちゃってて牧師のくせによく深くて人間くさいです。

ジョン(堤真一さん)

十戒についてパンフレット見て分かりました。十戒言えって言われたときに言えなかったのは最後に姦淫犯すな!ってあったから・・・
そりゃ言えないぜ判事さん。
ジョンについては堤さんのコメントで事足ります。がんじがらめの自分から開放に納得です。
主催者コメントの孤高に立ち向かうってあってジョンは平凡だけど最後の俺の名前は奪うなってやり取りが素敵でした。拷問されて告白すれば楽になるのに… 
他に告白した人もいるから、ジョンだけ悪にはならないのに…

エリザベス(松雪泰子さん)

ぶっちゃけずるいと思いました。ずるいと言うより性格の設定なのかなと。
夫の不義について口論するときも、最後の牢屋でも、決めるのは貴方、貴方を裁くの貴方、ずるいわぁー、逃げれんわぁー、良心あるなら、なお苦しくなる答えで罵られるより効果的です。
アビーが言う冷たい女ってのに松雪泰子さんの声が合ってました。

マンディ演出家さんのコメントの

今やってることをやめろー!って叫びたくなる。ってのは、めっちゃ分かる!松雪泰子さんのコメントにあったように息苦しくなるから。メアリーのやつ見てるとあちゃーって思って早送りしたかった!

パリス牧師(溝端淳平さん)

このキャラは・・二番目の悪やと思います。
奴隷のティチュバやメアリーとか言葉巧みというか、それ逃げ場なくしてる誘導尋問やん!って場面が多かったように思います。
それが、さらに事態を悪化させてるように見えました。僕は公平に神の前で真実をーって清廉潔白な感じやけどね。
そんで、途中で事態を止めようとしてるけど、結局ジョン死なせちゃったー!って可哀想な無能っぷりが若い俳優さんでさらにグレードアップしてた感あります。

レベッカ(立石涼子さん)

最後の手前のくだりで、ジョンに神のご加護をみたいなことゆうのずるいと思います。ジョン悩むやん!ジョンが悪魔とあいつ一緒にいましたって告白したら、告白された人が絞首刑になる状況での一言!

思ったこと

なんで主催者コメントにあった、呼吸するまもないスリリングな〜って感じがしなかったの考えると、パンフレットとかリーフの印象では暗い重い感じがしたけど、少女達の踊りや騒ぐ場面以外はさっぱりした印象がしました。

たくさんの人が無実で死刑になってる描写がないからか、私には副総督が出てきたあたりからの、恐怖や後には引けない感が伝わりづらかったです。

私は神はいるかもと思うけど、信仰はしてないから、信仰心・悪魔・戒律などなどセリフだけでは、なんてゆーのかな?危機感?違うな、宗教系のそーゆーの知ってるけれども実感が無い感があったことは否めないです。

公開当初は昔ですから、観客も何かしらの信仰を持ってる人が多かったであろうけど、現代日本では・・とちょっと思いました。

最後が松雪泰子さんの開放感で謎、終わったか分からなんだ。え?パンフレットにあったけど、また結婚するからか?開放されたのジョンでしょ?最後は理解できないです。

少女達の心理は学校みたいです。狭いクラスで同調する思春期のアレ。いじめのやつ思い出しました。
無意識にイジメに加担してる[助けない・主犯格に同調、同意など]けど、いざとなると自分を守ろうと主犯格が悪い!被害者可哀想ってなる感じです。
メアリーとか絶対いじめっ子の金魚のふんしてたくせに、いざとなったら先生にチクって被害者側につきそう!

キャラに魅力ありまくりなのに気づいたから、脚本は面白いんやと思います!!!

小さいことですが所作の話

今までのアルカディアの井上さんやエリザベートの役者さんは長めのジャケットを着てるときは、手で裾をはだけて上げてから座っているけど、溝端淳平君はそれがなかったから、気になりました。もしかしたら、私が見落としててやってる可能性もありますが。

 

出演者(敬称略):役名

「演劇は観るは天国やるは地獄」といいます。演者の方々、スタッフの方々を心から尊敬します。

堤真一:ジョン・プロクター
SIS company inc. Web

松雪泰子:エリザベス・プロクター
STARDUST – スターダストプロモーション – 松雪泰子のプロフィール

休演日。。 #エリザベス #ご来場ありがとうございます #稽古場からの。。 #久しぶりの休日

松雪泰子さん(@yasukomatsuyuki_official)が投稿した写真 –

黒木華(くろきはる):アビゲイル・ウィリアムズ
黒木華 – Wikipedia

溝端淳平:パリス牧師
溝端淳平 オフィシャルウェブサイト / Mizobata Junpei official website

秋本奈緒美:アン・パトナム
秋本奈緒美 オフィシャルブログ「めざせ!!いいオンナ♡」Powered by Ameba

大鷹明良:パリス牧師
大鷹 明良 – ALPHA AGENCY|アルファエージェンシー

玉置孝匡:エゼキエル・チーヴァー
玉置孝匡|ペンギンプルペイルパイルズ

冨岡弘:ホーソーン判事
冨岡 弘(とみおか ひろし)とは – コトバンク

藤田宗久:フランシス・ナース
プロフィール1 – 藤田宗久(Sokyu Fujita)の公式サイト

石田登星:トマス・パトナム
円企画 | 男性俳優紹介

赤司まり子:サラ・グッド
文学座 赤司 まり子

清水圭吾:ヘリック警察署長
文学座 清水 圭吾

西山聖了:ホプキンス
西山 聖了 | 融合事務所

青山達三:ジャイルズ・コーリー
青山 達三(あおやま たつみ)とは – コトバンク

立石涼子:レベッカ・ナース
SIS company inc. Web

小野武彦:ダンフォース副総督
SIS company inc. Web

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以下、少女たち

岸井ゆきの:メアリー・ウォレン
岸井ゆきの

富山えり子:マーシー・ルイス
Sony Music Artists

穴田有里:少女

This Little Light Of Mine ANADA YURI BLOG

万里紗:少女
万里紗 – ALPHA AGENCY|アルファエージェンシー
万里紗 / Marissa(@marissa_indigo)さん | Twitter

原梓:少女
原 梓(@SG5purple)さん | Twitter

皆本麻帆:スザンナ・ウォルコット
皆本麻帆 プロフィール | プロダクション尾木
みなもとまほ(@minamo421)さん | Twitter

川嶋由莉:ベティ・パリス
川嶋由莉 プロフィール

中根百合香:少女
中根 百合香|スタッフ・アップ グループ オフィシャル ウェブサイト
中根百合香(@yurilily87)さん | Twitter

大内唯:少女
大内 唯|スタッフ・アップ グループ オフィシャル ウェブサイト
大内唯(@oyuiui)さん | Twitter

Reina:ティチュバ
Reina「麗」のブログ

スタッフ

作:アーサー・ミラー 
翻訳:広田敦郎

演出:ジョナサン・マンビィ 
Jonathan Munby Theatre Credits
Jonathan Munby(@MunbyJ)さん | Twitter

美術・衣裳:マイク・ブリットン
照明:勝柴次朗 
音楽:かみむら周平 
音響:高橋克司 
振付:黒田育世 
ヘアメイク:佐藤裕子 
衣裳スーパーバイザー:中野かおる/吉田祐子 
通訳:時田曜子
美術助手:原田愛 
演出助手:桐山知也 
舞台監督:南部丈
宣伝広報:ディップス・プラネット

 

素晴らしい舞台をありがとうございました!

チラシ

表

 

裏

 

映像入り表
映像入り表

 

映像入り裏
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この記事を書いた人

村坂 克之

村坂 克之

村坂療法の創始者、小又(こまた)接骨院院長です。
国家資格である柔道整復師、鍼灸師にて、科学的根拠(evidence)の西洋医学と実証経験の東洋医学の調和を図り治療に当たっています。
実証経験とは症例(n=1)の積み重ねのことです。
特に手技治療においては臨床の蓄積が治療成績につながります。
通常の治療で改善しない人、検査が異常無しでも症状がある人、手術を検討されている人、手術後の後遺症でお悩みの人は、どうぞご相談下さい。
手術の選択する場合でも、事前に治療や独自リハビリなど行うことにより術後の結果が良くなっている症例も多いです。
施す治療に100%の正解はありませんが、お力になれば幸いです。