高濃度人工炭酸泉浴は、炭酸ガスボンベの安全使用に問題が出たので、2016年12月にて終了しました。現在は高濃度水素水下肢浴を行っています。
炭酸泉ってなに?
炭酸泉とは、炭酸ガスを含んだ温泉のことで、「ラムネのお風呂」とも言われています。天然の炭酸泉が豊富なヨーロッパでは、早くもその優れた効果が確認され、19世紀半ば頃から炭酸泉の入浴が盛んに行われてきました。
一方、炭酸泉源泉の少ない日本では、人工的に炭酸泉を作る技術が進められてきました。現在では、病院をはじめとする医療機関だけでなく、介護施設や入浴施設、フィットネスクラブや、エステサロン等多くの施設に炭酸泉が導入され、治療をはじめ、日々の健康や美容のために幅広く活用されています。
また最近では、家庭用の炭酸泉も登場し、誰でも気軽に楽しむことが出来るようになりました。当院でのお取扱もしておりますので、興味の有る方はお問い合わせ下さい。
炭酸泉に入るとどうなるの?
炭酸泉の中に人ると、一般的には下記の反応・効果があると言われています。
- 皮膚表面に見えないほどの細かい気泡が(炭酸ガス)が付きます。
- 炭酸ガスが皮膚から吸収されると、毛細血管が開いて多くの血液が流れるようになります。
- 毛細血管が開くことにより、末梢血管抵抗が減少するので血圧が下がります。
- 血液循環の改善により、疼痛発痛物質や老廃物を効率よく排除します。
- 自律神経へ直接作用することにより、副交感神経が優位に成り、リラックス効果が得られます。
- 血液循環の増加により新陳代謝が活性化します
- 弱酸性の水質なので肌の引き締め効果が期待できます。
炭酸泉に入浴したらどんな効果があるの?
著明な血液循環の改善が得られます。入浴時は、通常に比べて2倍程度ですが、炭酸泉に入浴すると10倍血流が向上します。
炭酸泉の入浴効果は医学レベルで実証されているの?
各種団体や研究者が研究されています。
前田眞治先生(国際医療福祉大学大学院教授)によると、体の傷ついた部分を修復する万能のタンパク質ヒートショックプロテインは、体温を上げるなどのショックを体に与えると体の中に作られていきますが、高温の普通のお湯につかるより高濃度炭酸泉に浸かった方が、ヒートショックプロテインが増えるという結果が出ています。