45年の臨床経験|観察から原因を見極め、治療設計で結果に導く

検診前に下がったヘモグロビンA1c―糖尿病の鍼治療について

現在、HbA1cが8.0以上の人で希望される患者さんには鍼治療を行っています。7%台や6%台であれば下げられる範囲です。第一に食事です。糖質のコントロールに尽きます。

肩こりで通院されていた、60代前半の男性です。

最近は皮膚病も発症されていました。検診が近いとのご相談があり、以前から行っている糖尿病の鍼治療を提案しました。

初検時の状況

昨年のHbA1cは9.6でした。

糖尿病のお薬として、グリメピリド錠(SU剤)、ジャヌビア錠(DPP-4阻害薬)、メトホルミン塩酸塩(メトグルコ錠)を服用されています。

血圧と腎臓を保護するエナラプリル、シルニジピンも処方されていました。脂質異常症にはアトルバスタチン、皮膚科からはステロイド外用薬も出ていました。

服薬はしっかり続けておられました。それでも数値は思うように下がりません。

困った困った、こまどり姉妹ですね。

治療

糖尿病に効果のある鍼治療があります。

ある書籍に、ほんの2行だけ書かれていた方法です。私も見過ごしていました。

当院には鍼灸関連の書籍が100冊ほどあります。全てスキャンして、必要なときに検索できるようにしてあります。その中の、たった2行の記述です。

私自身も糖尿病があります。これを読んで早速自分で試したところ、ヘモグロビンA1cがあれよあれよという間に下がりました。

「これは患者さんにも使える」と思い、今回提案させて頂きました。

施術は2ヵ月間続けて頂きました。

当然、お薬だけでは治りません。食生活の見直しもお願いしました。

経過・結果

2ヵ月間の鍼治療で、HbA1cは9.6から7.6まで下がりました。

かゆみの強かった皮膚の状態も、正常に戻りました。

ポイント

以前は、糖尿病は暴飲暴食のなれの果てだと言われていました。

しかし現在は、もともと膵臓の機能が弱いことが原因で罹患することが分かってきています。特に東アジア人は、この膵臓の機能が弱い傾向があると言われています。

つまり、生活習慣だけが悪いわけではありません。

そう考えると、過度に自分を責める必要はないと思います。

一病息災として、健康管理をしていけば良いだけです。

ただし、この鍼治療もやめてしまえば効果は消えます。定期的な治療が必要になります。

当院では現在、HbA1cが8.0以上の方には鍼治療を行っています。7%台であれば、自助努力で下げられる範囲です。頑張りましょう。

検診の数値で悩んでおられる方、意外にあきらめている人が多いです。一度ご相談ください。

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この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。PC文字入力は親指シフト(orz配列)ユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。