先週の日曜日、茨城県笠間市の友部公民館で講演をさせていただきました。
主催は一般社団法人茨城県鍼灸師会。題目は「ソマニクス®貼付の考えと症例」。
茨城県内の鍼灸師の先生方を対象にした生涯研修の場で、ソマニクス®を使った治療の考え方と実際の症例をお伝えしました。
「刺さない鍼」って何ですか?
鍼治療というと、「痛そう」「怖い」というイメージを持つ方が多いと思います。実際、私自身も45年以上、刺す鍼を使い続けてきました。
でも、ソマニクス®は違います。
皮膚に「貼る」だけです。針は刺しません。痛みもありません。それなのに、体に確かな変化が起きる。この事実を、私は何度も診療の現場で経験してきました。
ソマニクス®は、東洋レヂン株式会社が製造する医療機器です。
SOMANIKS | 皮膚刺激で痛みを緩和するメディカルパッチ SOMANIKS
皮膚の表面に特殊なシートを貼ることで、皮膚にある感覚受容体(センサー)を刺激します。その信号が神経を通じて脳へ伝わり、体全体のバランスを整える。そういうしくみです。
難しく聞こえるかもしれませんが、患者さんにとってはシンプルな話です。「貼るだけで楽になる」。それが現場で起きていることです。
110分、話し続けた理由
今回の講演は、90分の予定でした。
ところが、終わってみると110分になっていました。予定を20分オーバーしたのは、参加された先生方からの質問が次々と続いたからです。
「この症例ではどこに貼りましたか?」 「効果が出るまでどのくらいかかりますか?」 「自分の患者さんにも使えますか?」
現場で治療をされている先生方が、それだけ真剣に聞いてくださった。その熱気が、時間を押した一番の理由だったと思います。
実演もしました。
参加の数名の先生がご自身の症状が有り、その場でソマニクス®を貼って、体の変化を確認していただきました。「あっ、痛みが無い」「あれ?動きが変わった」という声が会場から上がったとき、改めてこの技術の可能性を感じました。
1名の先生は翌日、腰痛のMRI検査があるとの事でしたが、ソマニクス®を貼付したら、その場で劇的に症状が改善して「明日の検査をキャンセルしようかな」って冗談か言える程になりました。
速効性を引き出すには独特のテクニックが必要ですが、今後、東洋レヂンの勉強会で公開する予定になっています。
なぜ「普及」にこだわるのか
私が飛騨市の小さな接骨院・鍼灸院でソマニクス®に出会ったのは、数年前のことです。
最初は半信半疑でした。「貼るだけで本当に効くのか」と。でも実際に使ってみると、動かすと痛かった肩が動くようになる、立つのがつらかった方が楽に歩けるようになる、そういう場面を何度も経験しました。
鍼灸の世界には「刺さなければ効かない」という思い込みが、まだ根強くあります。
でも、皮膚を刺激するだけで体は十分に反応する。その事実を、もっと多くの治療家に知ってほしい。そして、鍼が怖くて治療をあきらめていた患者さんにも届いてほしい。それが、私が全国で講演を続ける理由です。
飛騨から茨城へ。次はどこへでも。
飛騨市から笠間市まで、決して近い距離ではありません。それでも、声をかけていただいたことがうれしかった。茨城県鍼灸師会の先生方の勉強への姿勢に、こちらが刺激を受けて帰ってきました。
刺さなくても、ここまで効果が出る。
その事実を、一人でも多くの方に知っていただきたい。小又接骨院・鍼灸院は、これからもその普及に関わっていきます。
ソマニクス®に興味がある方、あるいは「鍼は怖いけど体のことを相談したい」という方は、ぜひ一度ご連絡ください。



