ダイエットは運動だけでは実現しません、食事です。〝当たり前田のクラッカー〟です。
患者さん、膝や腰も悪いので、今回のぎっくり腰でじっくりとやらないと無理と分かられた?と思います。
ホント、脂肪買い取りセンターとか有れば良いのにと思います(笑)
ダイエットの真実
痩せの大食いなんて滅多にいません。テレビで観るだけで特殊な才能の人々です。
患者さんでも痩せている人は、だいたい食が細いです。
たくさんの患者さんに言って来ましたが、人間は自分に都合が良いように解釈しますので困ります。
筋トレでも有酸素でもヘトヘトまで行うと、狂っていた自律神経が正常になり食欲が無くなるのです。ここがポイントなのです。
その継続した運動で、食欲中枢の反応がだんだん正常に近づき、食事の量や質も正常になり痩せていくわけです。
筋肉が付くとか付かないとかは、別の話です。
しかし、痩せるのは空腹に耐える覚悟が必要なのです!
元々太りやすい人は飢餓時代には生き残れた優秀な遺伝子なのですが、現代では都合が悪いのかもしれません。
私も20キロ以上痩せた経験がありますが、運動を止めたら元に戻っています。それは食生活が戻ったからです。
ダイエットはカロリー
患者さんはプロテインも飲んでいる言われましたが、痩せてから飲んでねと即中止して頂きました。
基本、液体の栄養はダメです。
スムージー、ジュース、青汁もです。必ず咀嚼して食べましょう。だ液を出しましょう。
肥満の人が大好きな、カフェラテも禁止です。
カロリーゼロ飲料も、体内の甘味感覚を狂わせるので取らない方が賢明です。ここ大事です。
米が量(体積)の割に一番カロリーが少ないので活用して下さい。
油はホルモンのバランスを取るために必須です。
タンパク質は炭水化物だけより腹持ちが良いので必要です。
糖質制限、油制限のダイエットは、一時的には痩せますが永続的ではありませんから、弾みを付ける意味なら良いですが継続はダメです。
糖尿病の人は一食だけ糖質制限にすると良い結果が出ます。
何十キロ痩せるなんて夢を見ずコツコツやりましょう。そのコツコツが難しいですが。
患者さん
50代後半でお孫さんもいます。
太っちょ歴は数十年になり、元々の体格がヤセでは無いわけです。
いつも痩せたいという願望はあるわけで、運動すると決意されて、とある施設に入会されました。
サーキットトレーニングは良し悪し
有酸素と筋トレを交互に行うのを、サーキットトレーニングと言います。
その施設は、意外に痩せた人ばかりが多かったと言われました。
利用者に痩せた人が多いのは、中年になり、体の部分のぷよぷよが気になる人だと思います。
そこで気づけば良かったのですが、運動自体が健康な人向きなので、体格に合わずに、開始2週間後に盛大にぎっくり腰になったわけです。
筋トレでも
男性の筋トレでも、最初は結構重量が上げられるやんと喜び頑張り、続けると筋肉の張りなんぞが出てきて、しめしめと思った頃に、腱や靱帯を痛めます。
お決まりのコースです。そのまま幽霊会員になる人が多いのです。
腱や靱帯は治るまで数ヶ月かかりますから、結局、トレッドミルなど安全な有酸素運動だけになるわけです。
治療
患者さんは腰を曲げて来院されました。
独自の鍼灸と矯正法マニュピュレーションで無事治りました。
運動する体力が無いので、まず食事からと口を酸っぱくして説明しました。
パンが好きな患者さんで、結構食べてませんと言われましたが、何時からと聞くと、1ヶ月前からとか言われますから、ありゃりゃな返事です。
パンは塩とバターが入っていますから、食欲がモリモリ増進されます。
加圧リハビリ®
過去、加圧トレーニング®で痩せられると報道があり、数多くの人々が殺到されましたが、やれば痩せると勘違いをされている人が多かったのです。
当院でも70代高齢者でも数キロの減量を実現しましたが、結局、食事制限を併用しています。
現在は、加圧リハビリ®を行い食事制限をやれば関節を痛めずに痩せることは可能です。それでも空腹に耐える必要があります。
どちらにせよ、患者さん自身の努力がないと実現しませんので、少しでも痩せて成功体験をすることが近道です。
お勧め番組
がっつり痩せたいなら、この番組を繰り返し観て自分の気持ちを高めて下さい。ダイエットの神様が降りてくると良いです。
がんになると小太りが有利
例えは、高山-古川間(約16㎞)を徒歩で歩いても体重はほとんど変化ありません。ちっとやそこらで体重が減少しては困るのです。
専門医も、病気は肥満の方が多いが、寿命は小太りの方が有利と言われます。
実際、内科医によると、膵臓がんの手術をすると10-15キロ痩せますから、小太りの人は生き延び、痩せた人は手術が成功しても体力が持たずあの世へ還られる場合が多いと言われました。
だから、太っていることが悪では無いこと理解しないとだめです。
洋服は痩せてた方が何でも着れますから良いと思いがちですが、病気になると体が持ちません。健康が唯一の財産です。
お勧めの図書
応用生理学とスポーツ医学の専門家の京都大学名誉教授森谷敏夫先生の名著です。絶版です。
この本を読むとダイエットの本質が分かりショックを受けると思いますがご一読をお勧めします。
〇〇ダイエットなどは信じてはいけません。と言ってもダイエット本は何時の時代でも売れるので無くならないですね。
表紙画像はイメージ