結果を出す手技療法のパイオニア

両母指CM関節症の50代女性(神奈川県) 発症の原因が特定でき自己リハビリを学ばれ改善を目指します

神奈川県から来院された患者さんです。一泊二日の治療日程で、電車でお起こし下さいました。

全国から路銀を使い来院して頂ける熱意に応えなければと、研究精進して、年々治療効果が向上しています。

症状

両手の親指の痛み、首の痛み、左膝の違和感です。

手の違和感がありましたが、本格的に痛みを感じられたのは今年の3月頃からです。

整形外科を受診され、両手の母指CM関節症、変形性頚椎症の診断を受けています。

装具と塗り薬を行いましたが改善されませんでした。

初検の状態

事前に、レントゲンや手の外見写真を送って頂いていますので状態は把握していました。

母指CM関節の変形は少し骨棘が出て来ていてグレードⅡ程度です。

パソコンの日々の端末作業、特にマウス操作や、ファイル整理作業でファイルを持ったりが辛いそうです。

この患者さんも、前腕筋や指の硬さが確認され、指の使い方が下手でした。

このように原因が特定できた場合は、2日間の治療と、今後の自宅での自己リハビリで、ほとんどの患者さんが改善されます。

左膝の違和感は軽度の関節炎です。少し腫れています。日常生活で引っかかりを感じるそうで、原因は半月板の変性です。

半月板の変性から来る痛みは、当院の治療で治ります。

脊椎の状態

母指CM関節症になる患者さんは、必ず頸椎に異常があります。

患者さんは、頸椎1.2番、頸椎7番、胸椎1.2.3.12番の動きに異常がありました。

頸椎や胸椎の椎間関節の動きモーションが引っかかっているのです。

ところが、その異常をその異常がレントゲン上に出るということはあまりありません。

それは静止した状態での撮影だからです。

脊椎を動的(動き)に診察するという技術が無い限り異常は発見できないので、静止画像を診て異常がありませんよと言われても仕方の無いことでもあります。

膝と胃腸(漢方的)

胸椎12番が変位しているのは、漢方で言う脾胃が弱く、問診するとやはり胃腸が丈夫では無く、ストレス性胃炎にもなるようです。

湿痰が膈(横隔膜)でブロックされるので、膝の痛み頸椎の痛みを引き起こします。それが何年も続くと母指CM関節の痛みとして発症します。

治療

初日の治療は、患部や全身の鍼灸治療、脊椎矯正を行いました。その後。事故リハビリの学習をしていただきました。

2日目の治療前に状態を伺うと、母指CM関節がピリピリすると言われます。治療の反応と考えます。

まだ膝が気になるということで。膝も重点的に行いました。

日常、右肩を下にして寝ると、翌日、右腕全体に痛みやしびれが出るということで、これは頸椎に問題がある症状なので、頸椎をしっかり治療します。

2日の治療日程で、体調の良い方向へのを修正は行えました。

病になる体を、正常へ戻るように方向転換させる事が、頻繁な通院ができない人には強く行います。

あとは自宅での自己リハビリを毎日やっていただくことが大切です。

患者さんは都合がつけば、夏にもう1回来たいと申し出頂きましたので、経過が楽しみです。

漢方東洋医学

今までは、漢方東洋医学的に見方はやって来ませんでした。

近年、漢方内科医の勧めもあり、改めて、その方向からの見方を行うと、正しいことも多く驚いています。くそー(笑)

私の治療法は絶対誰かやっていると、ここ数年探していたら過去に行ってた先生がいて、やはり人間は脊柱が大切で、そこに色々な反応が出でいます。

鍼灸が病に対して秒殺と言える程早い効果を体験すると、気血水(津液)は本当にあるんかなと思い始めています。

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。