サッカーや野球など、足を使う小学生高学年から中学生全般の子供が罹ります。
基本、3ヶ月前後の安静で痛みは消失します。
運動が楽しくなってきた時期に、休むのも酷なので、本人や親御さんもなんとか続けられないかと、整形外科、接骨院、治療院等々、色々な治療を尋ね歩かれます。
ドクターショッピングをしている内に、なんとなく良くなっているのが現状ではないでしょうか。
基本的な処置の方法から当院の方法を紹介します。
基本
有痛性外脛骨(ゆうつうせい がいけいこつ) – Google 検索
足首内側の前下の舟状骨の痛みが出ます。特徴は、運動するときだけ痛み、普段はそんなに痛みが出ません。
- 運動を休止するか、練習量を相当減らす。
- 痛む間は、軽いジョグか歩行のみにして、通常の競技用トレーニングを行わない。
- 土踏まずを支えるインソール(足底板)や、サポーターを使用する。
- 電気治療やお薬の効果はあまり期待できない。
これが標準です。
後脛骨筋腱が舟状骨に引っ付く骨膜の炎症が収まれば痛みが無くなります。
どうなると痛みが減るのか
痛みのある子供の下腿(スネ)がO脚になると痛みが減ります。下腿(スネ)が固い子供は、舟状骨が大きくなり痛みが減ります。
骨が歪むなんてと思われますが、子供の長管骨は柔らかいのです。
特にサッカーではO脚になると、ポールさばきがしやすくなります。一流選手もO脚になっています。
それが膝の負担にもなり、引退時には膝関節はボロボロになるのが、一流選手の宿命です。
当院の治療
痛みのある場所は結果で、原因は後脛骨筋や腱の緊張であり、それを改善することが1番早いです。
私は「横下腿筋間中隔」が悪さをしている考えています。そのstiffness(スティフネス=剛性)が後脛骨筋の動きに影響を及ぼしています。
その後脛骨筋の場所は、表からは触れない場所です。電気治療では効果はありません。どうすれば良いのでしょうか。
当院では鍼で後脛骨筋の緊張を取ります。深い場所なので60ミリ以上の鍼が必要になります。
筋間中隔膜は、直接鍼で刺激すると反応します。
そうすれば、通常治療より早期に治ります。治る速度は、持って生まれたその子の足のタイプに依存します。
子供に鍼をするものいかがなものかと思いますが、早期の解決方法がそれかありませんから、頑張ると言うお子さんや、励ます親御さんを見ると、早く治すように応えなければと思います。
なるべく痛くないようにするべく、鍼を私自身の足に刺して、常により良い鍼を探し、且つ吟味しています。
そこまで必要の無い軽症のお子さんへは、鍼は使用しません。