62歳男性です。患者さんのご紹介で来院されました。
症状
主訴は右足のシビレと両膝のベーカー嚢胞です。足のシビレは坐骨神経痛です。
1年以上前から調子が悪かったそうです。
神経反射テストでは異常がありませんでしたから、あきらかな腰椎椎間板ヘルニアの可能性は排除できます。触診の結果、変形性腰椎症を確認しました。
世界標準のメルクマニュアルの解説
ベーカー嚢胞 – 08. 骨、関節、筋肉の病気 – MSDマニュアル家庭版
- 関節穿刺とコルチコステロイドの注射
- ときに、手術による嚢胞の摘出
- 嚢胞が破裂した場合、痛み止め
日本では注射で排液(関節穿刺)するくらいで、手術を行う場合はめったにありません。熊本のとある病院では手術対応されています。
今までは患部の状態次第だった
当院では昔からベーカー嚢胞(嚢腫)の特殊治療を行っていました。
しかし、治療の成功の可否は患者さんの状態次第の場合が多く、嚢胞を収められない症例も多々ありました。
この度、ほぼ全例に対して嚢胞を収められるようになりました。
ベーカー嚢胞(嚢腫) 1度の手技で腫れを収められる症例が増えて来ました 長年の研究で実現しました – 小又接骨院 村坂克之
巨大な嚢胞
患者さんの嚢胞は、右が直径7センチ、左が直径4センチで大きいです。
初回で消退されられるか少し不安になりました。
治療
まず嚢胞(嚢腫)を柔らかくするために特殊鍼法を行います。この方法も年々進化してようやく1回での効果を最大限に高める方法にたどり着きました。
次ぎに矯正法マニュピュレーションを行いますが、患者さんは市内なので通院可能なので次回にします。
独自の逆止弁解放テクニックの手技を行います。
終了後患者に確認して頂くと「あれっ、無い、無い、曲がる!」と言われました。
一週間後の来院を指示しましたが来院されませんので、きっと調子が良いのでしょう。
知識として、ベーカー嚢胞(嚢腫)になるのは膝が丈夫な人がなりやすく、関節の弱い人は膝の前側のお皿側に水が溜まります。