村上宥快和尚さん【1918年(大正7年)10月8日〜1991年(平成3年)3月12日・享年72歳】のお話をまとめました。
なぜ心の教育をしないのか
教育においても、金銭、物質に傾倒すると、躁病、鬱病などが蔓延します。これも心を失った状態なのです。
心を失うから、現在のように、子供の登校拒否やノイローゼが多くなるのです。自己の確立がない証拠なのです。これが現在の教育なのです。
私たちは自分の心を、しっかりと掌握することが大切なのです。
神理、正法を勉強してくると、益々、この世が大切であることがわかると思います。ところが、現代の、教育、思想、環境、習慣というものは、このことを教えていないのです。心を教えると反動だといわれます。
心して見るとは、反省にて、あの世で約束をしたことを、再び思い出すことです。そうすれば、自我意識やエゴというものがわかってきます。わかったら取り外すのです。
現代が不調和な条件にあるので、ノイローゼ、アレルギー、情緒不安定が非常に多いのです。頭の教育のみ行っているのです。
私たちは心の教育を受けるために、この世に生まれ出てきたのです。学力に制約されるということ自体に問題があるのです。
ある時、県立の高校で、十番以下では国立へは入学できないという相談を受けました。私は、日本全国で五千校程ある高校の主席の人を集めてテストした時、一番から五千番まで序列がつくのです。
それを考えると、一番から五千番まで序列がついて、俺は偉いのだ、俺は頭が良いのだと考えるよりも、心に目覚めて人間性をどれだけ開発ができるかが問題なのだといったのです
その生徒は、一時、俺は駄目だと思ったのです。学校という範囲で、ようやく人間の世界に、一歩踏み入れただけなのです。
序列をつけられたから、頭へ来たり自分に卑下感を持ったりしていたのでは、自分を駄目にしてしまうのです。