臨床を30年近く行っていると、時代の移りで人の体も変わっているのを肌で感じます。
美濃地方から来たお嫁さんが驚いた
25年以上前ですが、看護師で当地へ来られて、「飛騨地方の人々は按摩にかかる風習があるんですね」と、目をくりくりしさせて言われていました。
大昔は吸玉で血を取っていた
私の子供の頃や弟子の時代は治療として実在していました。
母親が強度の肩こりで、肩から吸玉で血を取ってもらってました。
症状の悪い人ほど、ドス黒い血が出ると説明してもらった記憶があります。
血は取りませんが、今でも吸玉療法、カッピング療法として現存しています。
民間療法です。
習慣になっていたのは高血圧が原因と考えています
飛騨地方は、寒いので、とにかく塩気の多い食べ物が好きな人が多いです。
高血圧になると、肩がこって目もかすみます。
昔は高血圧のお薬は無かったので、致し方ない風習だったと思います。
片や、暖かい地方は食べ物を腐らせないために甘い味付けです。
効果のある高血圧のお薬が出できて
それ以前は、注射はあったそうです。
肩こって、フラフラになり、医者にかかると、どれどれ診てしんぜようなんて具合で血圧を測ると高くて、静脈注射をしてもらってました。
アダラートというお薬が出るまでは、しっかり効果のある飲み薬は無かったそうです。
このお薬の発売が1976年、昭和51年です。
今でも風習として残る
体がなんともない人でも、毎月かかるご老人がいますが、過去の風習だと思います。
強い力では治りません
強い按摩マッサージ指圧は筋組織を壊します。
当初は気持ちよいと感じる人もいますが、徐々に筋肉は固くなり、益々、強い刺激を欲するようになります。
そうのような人の肩を触ると団子状態に固くなっています。筋肉が繊維化しています。
これは、タバコや飲酒と同じ習慣性のものと考えています。
でも好きな人は止められないみたいです。
塩気の度合いは自分では分からない
塩分の塩梅は、自分では分からない場合が多いです。
塩分計を使ってみましょう。