結果を出す手技療法のパイオニア

10ヶ月以上膝関節の水を抜き続けている67歳男性 治療で水は溜まらなくなり腰部脊柱管狭窄症も改善してきました

67歳男性です。高山市からの来院です。

10ヶ月以上、整形外科へ通院されていましたが、変化が感じられず来院されました。

過去に腰部脊柱管狭窄症の手術を行っています。

レントゲンやMRIの結果は、変形性膝関節症です。内側の半月板が薄くなり軽度のO脚を呈しています。

膝の関節水腫を見ると、結構溜まっていて30cc位はあります。

今は1ヶ月に一度、膝の水を抜きヒアルロン酸注射をしているそうです。

痛み止め、シビれ止め、血流を改善するお薬も処方されています。

治療

初回は、解剖運動学に基づくマニピュレーションと、鍼治療、水素足浴を行いました。

2回目より、鍼治療、加圧リハビリを交互に行いました。

抗炎症作用が強いマイクロカレント療法も併用するとみるみる水腫は減少しました。

段々と水は溜まらなくなりました。階段も普通に降りられるようになりました。ここまでで9回必要でした。

現時点

膝が曲がらないとの追加の症状を言われましたので、見るとベーカー嚢胞(嚢腫)です。

治療で嚢胞は減少しましたが、経過観察になりますし、内側半月版が薄くなっていますから、元通りに曲げるのは難しいかもしれませんが、自宅の風呂、湯船の中で曲げる練習は必要です。

痛みのために関節を動かさなくなったのも原因のひとつです。

現在は痛みも無くなり、飲み薬は中止できました。

脊柱管狭窄症

治療を続けるに、今まで足全体にシビレがあり、特に親指と小指にシビレが有ったけど、親指のシビレが取れて小指だけになったそうです。

これは、腰椎4/5番の状態が改善し、腰椎5/仙骨1番の状態でシビレが残存しいてるのです。

やはり、60代は治療の反応が良いなと実感します。

今回の症例は、もし膝の症状が改善しないなら、人工膝関節単顆(たんか)置換術 (UKA)になっていたと思われます。

ひどい症状でも改善する余地があると教えてくれた症例です。

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。