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ジャガイモの食べ方と2型糖尿病リスク:BMJ論文の解説


2025年8月、医学誌BMJに掲載された大規模研究(20万人以上・数十年追跡)の結果。

BMJとは、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(イギリス医師会雑誌:British Medical Journal)の略称(世界4大医学雑誌のひとつ)。

結論

「ジャガイモ=悪い食べ物」ではない。問題は揚げること。

フライドポテトの摂取量が多いと2型糖尿病リスクが上がるが、ゆでたじゃがいも・焼きじゃがいも・マッシュポテトではリスクの有意な上昇は認められなかった。

さらに、フライドポテトを全粒穀物に置き換えるとリスクが下がる。

Total and specific potato intake and risk of type 2 diabetes: results from three US cohort studies and a substitution meta-analysis of prospective cohorts | The BMJ

研究の概要

ハーバード公衆衛生大学院などの研究チームが、糖尿病・心臓病・がんのない205,107人を数十年追跡。

5,175,501人年の観察期間中に22,299人が2型糖尿病を発症した。

数字で見る主な結果

フライドポテトを週3皿増やすごとに糖尿病リスクが20%上昇。全体のジャガイモ摂取量では同じ3皿増でリスク上昇はわずか5%にとどまった。

食べ替え効果:

フライドポテト3皿を全粒穀物(玄米・オーツ麦など)に替えると19%のリスク低下。

豆類や非でんぷん野菜への置き換えも有益。ただし白米への置き換えはリスクをかえって悪化させた。

メタ分析でも裏付け:

13の別コホート研究(計約60万人)を合わせた解析でも、揚げたじゃがいも摂取量が多いと糖尿病リスクが16%高いという結果が出た。

メタ解析(メタアナリシスとも呼ばれます)とは=同じテーマについて行われた複数の独立した研究結果を集め、それらを統計的に統合・解析して、より信頼性の高い一つの結論を導き出す手法。

コホート研究とは、特定の要因(生活習慣や環境など)にさらされたグループとさらされていないグループを一定期間追跡し、病気などの発症率を比較して因果関係を明らかにする観察研究。

なぜフライドポテトだけ?

ジャガイモはもともと消化の速いでんぷんを含むが、揚げることで脂質が加わり有害な化合物が生成される可能性がある。

また、フライドポテトをよく食べる人は体重増加しやすく、リスク上昇の約半分は体重増加で説明できると推計されている。

注意点

参加者の90%以上が白人の医療専門職であり、日本人を含む他の民族への一般化には慎重さが必要です。

観察研究のため「フライドポテトが糖尿病を引き起こす」とは断定できない。マッシュポテトに加えるバターやクリームなど調味料の影響も未考慮。

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。PC文字入力は親指シフト(orz配列)ユーザー。
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