昨年、愛知県にお住まいの69歳の女性が、ドケルバン病(手首の腱鞘炎)でご来院されました。約半年の治療を経て症状が落ち着き、喜んでいただいていました。
「見え方がおかしい」加齢性黄斑変性症と診断
しばらくして、「最近、見え方がおかしい」とのことで近くの眼科を受診されたところ、加齢性黄斑変性症と診断されました。
加齢黄斑変性 (AMD/ARMD) – 20. 眼の病気 – MSDマニュアル家庭版
加齢性黄斑変性症とは、目の奥にある「黄斑」という部分が加齢によって傷んでいく病気です。
黄斑は視野の中心を担う大切な場所で、ここが障害されると、物がゆがんで見えたり、視野の中心が暗くなったりします。60歳以上に多く、早期発見・早期対応が重要とされています。
さらに閉塞隅角緑内障の診断「手術なら2週間うつ伏せ」
心配されたお子さんの勧めで東京の眼科にも相談されると、閉塞隅角(へいそくぐうかく)緑内障との診断も受けました。「手術が必要な場合、最大2週間うつ伏せの安静が必要になる」と説明を受けたそうです。
閉塞隅角緑内障とは、目の中の水(房水)が外に流れ出る通り道が塞がれ、眼圧が上がることで視神経が傷んでいく病気です。
緑内障の中でも急激に症状が出るタイプがあり、放置すると視力に重大な影響を及ぼすこともあります。自覚症状が乏しいまま進行する場合もあるため、定期的な眼科検診が大切です。
鍼治療を開始-経過観察の判断へ
「手術はどうしても避けたい」と再び当院へお越しになりました。
私も状況を伺い、鍼治療を開始しながら、並行して手術の検討も進言しました。
患者さんが改めて精密検査を受けられると、「今は経過観察で良い」との判断をいただいたとのことでした。
眼科の先生が「数値が良くなっている」と
その後、鍼治療を3回続けたころ、4回目のご来院時にこんなお話を聞かせていただきました。
「眼科の先生に『少し数値が良くなっていますね』と言われたんです」と。鍼を受けていることを伝えると、先生は「そんなこともあるんですね」と驚かれたそうです。
鍼が直接の原因かどうかは断言できません。ただ、こうした変化があったことは、患者さんにとって大きな励みになったようです。
通常は10以上施術を行わないと変化は現れません。
水素吸入という選択肢も
また、水素吸入や水素ゴーグルを使って眼に水素を届ける方法が、眼の健康に良い影響を与える可能性があるという情報もあります。
患者さんにご紹介したところ、すぐに眼科の先生に相談されました。
担当医は「医師として良い・悪いとは言い切れないが、系列クリニックや東海地方の大きな病院でも取り入れているところがある。最終的にはご自身でご判断を」とおっしゃったそうです。
患者さんは早速、当院へご注文されました。
これからも一緒に取り組んでいきたい
今後どのような経過をたどるかは、まだわかりません。
それでも、患者さんは引き続き当院への通院を続けてくださっています。
どうか悪化することなく、穏やかに過ごしていただけるよう、これからも一緒に取り組んでいきたいと思います。

