ヨーロッパへ時々旅行される60代の女性が、昨年12月にも出かけることになりました。しかし、長年の悩みであった「飛行機での耳の痛み」に苦しんでいました。
これまでの治療と対策
この症状は「航空性中耳炎」と言われ、飛行機の離着陸時に耳抜きができず、強い痛みを感じる状態です。これまで彼女はさまざまな対策を試しました。
- 耳抜きができない:飴を舐めたりガムを噛んだりしても効果なし。
- 痛み止めの処方:耳鼻科で薬を処方されたが、まったく効かなかった。
- 鼓膜を開ける処置:一時的に痛みは解消したが、ボアボアと聞こえて不快感が残り旅が楽しめない。
- 耳栓の使用:各社の耳栓を試したが、あまり効果を感じられなかった。
鍼灸・刺絡による治療
相談を受け、鍼灸と刺絡療法を行うことになりました。本来なら頸椎の矯正も必要ですが、この患者さんはすでに調整済みのため省略しました。
治療のポイント
- 耳管の通りを良くするため、副交感神経の興奮を抑制。
- 東洋医学的なアプローチで耳との関連がある「腎」を強化し、体全体のバランスを整える。
治療
驚きの結果
今年に来院された際、驚くべきことに耳の痛みについてまったく話題に上りませんでした!
こちらから尋ねると、「飛行機の耳の痛みを全く感じることなく、快適に旅行できた」と嬉しそうにお話しされました。また、新しい耳栓に替えたことも効果があったかもしれないとのこと。
「もう飛行機の痛みを気にしなくていい!」
長年の悩みが解消し、快適な旅行を楽しめたことに、大変満足されていました。
航空性中耳炎でお悩みの方は、ぜひ鍼灸・刺絡を試してみてはいかがでしょうか?