飛騨(ひだ)という文字は、本当は飛驒(ひだ)が正解です。
しかし、普段はッに点々の俗字を使用しています。
担当者からの質問があり
とある担当者が、俗字の方か正式の方かと疑問を呈してきたので調べることになりました。
提出書類の表記は相手次第
この記事は公開時からコンスタントに読まれています。
提出書類に於いては、旧字体か俗字体かは相手の裁量なので、書類などに記入前に確認されることをお勧めします。
現在でも
- 俗字体「飛騨高山」「飛騨古川」
- 旧字体「飛驒高山」「飛驒古川」
正式な表現は旧字体ですが、一般書類は俗字表記が殆どです。
ざっと見たところ、免許証、保険証、住民票、契約書などは全部古い字体です。法務局関連の書類も旧字体です。
道路標識や車のナンバープレートも旧字体です。
NHKの放送は旧字体になっています。さすがこだわっています。民放は略字体です。
昨今、NHKも俗字になっている番組が多いです。
ブラタモリ
番組ブラタモリも俗字になっていました。せめて注釈で旧字体が正式と書いて欲しかったですね。
「飛騨〜アゲアゲの飛騨!そのヒミツは?〜」 – ブラタモリ – NHK
正式な「ひだ」
俗字の「ひだ」
旧字体はパソコンでどうなのか、2015年
手持ちのパソコンで調べました。
表示可能
Windows8.1標準IME、Windows10標準IME、Mac標準日本語、MacATOK2015、Google日本語IME(環境依存文字)、WindowsATOK2015
表示不可
Microsoft Office IME 2010、Windows7標準IMEでは、俗字の飛騨しか表示できません。単語登録が必要となります。
Macではメール受信相手に旧字体が表示できない場合があると注意書きがあります。
しかし、現在のようなパソコン全盛期では俗字で良いようです。受信した相手が読めなかったら大変ですので。
旧字体の岐阜県飛驒市の郵便・住所一覧
ビープラス様の提供リンクです。自由に使用できます。
ウィキペディアに解説がありました
なお、正式名称は飛「騨」のつくり上部がツではなくロがふたつ(單 = 「単」の旧漢字(飛驒))であるが、1983年のJISコード改定(83JIS)以降のJIS漢字に含まれておらず一般的なパソコン等の一部コンピュータ環境で表示できないため、総務省から俗字として「騨」が認められている。