村上宥快和尚さん【1918年(大正7年)10月8日〜1991年(平成3年)3月12日・享年72歳】のお話をまとめました。
般若心経(全文)
仏説摩訶般若波羅蜜多心経
観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時
照見五蘊皆空 度一切苦厄 舎利子
色不異空 空不異色 色即是空 空即是色
受想行識 亦復如是 舎利子
是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減
是故空中無色 無受想行識 無眼耳鼻舌身意
無色声香味触法 無眼界 乃至無意識界
無無明 亦無無明尽 乃至無老死 亦無老死尽
無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故 菩提薩埵
依般若波羅蜜多故 心無罣礙 無罣礙故
無有恐怖 遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃
三世諸仏 依般若波羅蜜多故
得阿耨多羅三藐三菩提 故知般若波羅蜜多
是大神呪 是大明呪 是無上呪 是無等等呪
能除一切苦 真実不虚 故説般若波羅蜜多呪
即説呪曰 羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦
菩提薩婆訶 般若心経
般若心経の大意
偉大なる魂の持主釈迦如来が、反省と瞑想による生活実践の結果、あの世実在界この世現象界その仕組や摂理など生命の永遠性を理解自覚せられて一切の悩み苦しみより解脱することができたのだ。
諸々の衆生よ、全ての物質とこれを作動する心とは互に循環の法則に従って無限の営みを続けておるため、これは大宇宙意識の働きによるものであり、あの世実在界に於いては、この世現象界の如き五官六根のような物質的働きはなく、全て仏智宇宙意識の精妙な働きによるものであり、過去、現在、未来に於いても、これらの境地を実証せられた。
佛となって如来と云われる人々はみな、宇宙即我の域に到達されておるので、神の心即ち、般若波羅蜜多の世界は大覚の境地であり、光明の世界であり、これに等しき世界もなく、これ以上の輝かしき世界もない。
五官一切の執着から離れた、自由自在の世界であるため、パニアーパラミター即ち神の心、神の意に従う、調和と安らぎに充々た広大無辺な大調和の世界を成就せるものである。
八正道正思惟による生活反省と瞑想に於いて調和された意識は幽体を離脱して、光りよりも早く実在界に到達し、更に六親眷属の意識も共に調和され、神の意識に至りて、神の心と己の心の調和の三昧に入りて宇宙即我、佛の境地を成就せるものである。
一九七八年(昭和五十三年)六月二十一日・仏子宥快誌