毎年、この季節がやってきました。
梅雨前から初秋にかけて、足がつる=こむら返り、を訴える人が続出します。
これは体内の水分量が減る時期なので起きる現象です。
当院の指導方法をご紹介します。
こむら返り(足がつる)
関西では「コブラ返り」と言われています。コブラに噛まれるほどの痛みなのかユニークですね。
足がつるのは、筋肉に発生する強直性けいれんで、就寝中の発汗による水分喪失やミネラル不足で生じるといわれます。
通常の対策として、水分不足にならないように注意しましょうくらいになります。
おすすめの方法
ポカリスエットを朝晩に一杯(約200cc)飲んで頂きます。
ポカリスエット基本情報|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
糖尿病や甘い味がが苦手な人はイオンウォーターが良いです。
イオンウォーター基本情報|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
だいたい、1週間位で足がつらなくなります。皆さんに好評です。
自己体験ですが、腰椎椎間板ヘルニア由来の坐骨神経痛からのこむら返りにも効きました。
カルシウムイオンとカリウムイオンのバランスが取れるのではと推測しています。
基本としてマグネシウム不足があります。お酒を飲むと水分不足になり、こむら返りになりやすいです。
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
こむら返りに対する処方として定番です。
予防効果もさることながら、速効性があり3~5分で効果が出るとの記載もあります。
ゴルフで足がつったときの常備薬として、バッグへ入れている人もいます。
副作用として偽アルドステロン症(浮腫、体重増加、低カリウム血症、脱力感、血圧上昇など)がありますので、基礎疾患のある人は気をつけて下さい。
特にダイエットなどで防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)やナイシトールを服用されいる場合は、甘草の取り過ぎになるので薬剤師さんに相談して下さい。
副作用を避けるには、頓用(痛いときだけ飲む)が良いそうです。
新薬の痛み止め(ロキソニンなど)よりは安全ですが、漢方薬も副作用があるかもしれないことは知っていて下さい。
年齢と共に、より体に対して侵襲性が低いものを選択するべきです。
カフェインも原因
頻繁に足がつる人の中には、お茶をたくさん飲んでいるのになぜ?と言う人がいます。
これはカフェインの利尿作用が悪さをしているからです。
お茶、コーヒー、紅茶などカフェインの含んでいる飲物を控えて水や白湯に切り替えると良いです。
どれくらい減らした方が良いのかは個人差があるので色々試して下さい。
手っ取り早いのは、一旦、カフェインの入ったものを止めてから、徐々に戻すと良いです。
カフェイン抜き
カフェイン抜きをすると、最初は眠くなったりしますので注意して下さい。
こんな感じになります。川尻こだま先生のをお借りしました。
空腹は最高のスパイスと理論は同じ pic.twitter.com/cjDnxsVMCQ
— 川尻こだま (@kakeakami) July 11, 2022