飛騨地方(高山市、飛騨市、下呂市)の患者さんです。
加圧トレーニング®装置「KAATSU C3」を購入され、健康管理をされています。
当院への5年以上の通院歴がありますが、最近は調子が良くて、3ヶ月ぶりの来院です。
普段起きる関節の痛みは、ご自宅での加圧トレーニング®で良くなるそうで、来院回数は本当に激減しました。
『加圧あるある』で調子が良くなり動ける体になり、その結果動きすぎました。
元々ある右半身の症状が出て来ました。
右首、右肩、右肘、右腰、右膝、右足親指が痛くなり、それをかばい、左側も調子が悪くなってきたと。
漢方東洋医学の見方
西洋医学では関節の痛みは関節痛となり、痛み止めの処方で様子を見ましょうとなります。
患者さんは羊のように従順に飲み続けたら、副作用を体験され、それ以後飲みたくないと強く言われます。
胃がチャプチャプするのは西洋医学では、機能性ディスペプシア|機能性胃腸症(FD)の診断が付くことが多いです。
痛み止めは整形外科、胃腸症状は胃腸科となり、何が何やらとお薬山盛りの日々となります。
漢方で言うと、胃内停水(いないていすい)で水毒の症状です。内臓の機能が落ちている証拠です。
普段から時々有るそうですが、夏の冷たい物で余計に脾胃が弱っています。
腹診や背候診に基づき治療方針を決めて施術を行います。
脊椎矯正を鍼で行う
半身痛いのは脊柱の捻れなので、鍼で全体の捻れを取ります。患者さんは捻れが膈(横隔膜)で反転しているタイプでした。
50歳代までなら、手技徒手で矯正を行い脊柱を整えていましたが、高齢者にはできません。女性なら骨粗しょう症もあります。
ここまでかと途方に暮れましたが研究を続けて、ようやく鍼で可能にしました。
治療施術
所定の施術を行い、胃のチャプチャプ音を確認したら無くなっています。
滞る胃の水を膈(横隔膜)の上と下へ流すようにします。
症状は瞬殺できますが、再び症状が出にくい体にするのが漢方東洋医学の真骨頂です。
その場での改善に、患者さんは目を白黒させて大変驚かれました。
漢方的には、胃腸症状と関節の痛みは密接な関係がありますので、同時に治すとより良い結果が出ます。
原点に還る
現代は西洋医学が標準治療です。私も恩恵を受けて命拾いをしました。
保険医療で良くなればそれで良しです。
しかし、そうならない患者さんが山のように存在します。どうすれば良いのでしょうか?
無資格のマッサージや整体で良くなる事はありません。気持ち良いだけで良くなったと感じられても、結局、体を壊すのが関の山です。
治療難民の人たちへ、漢方東洋医学に基づく治療施術を今後も提供していきます。
私自身、鍼の効果は痛みに対してのみ、すなわち整形外科疾患だけと思っていましたが、漢方的に攻めると内科症状への即効性が多く驚いています。
ご指導頂いている鍼灸の先生に感謝です。