年齢と共に不眠症に悩む人が多いです。
当院の治療で改善する人が多く、不眠が多いと実感します。
精神的な悩みを除けば、根本的な問題は体力が落ちてきたためです。
定年後に安逸(あんいつ:何もせずにぶらぶら暮らすこと)にしているとだいたい不眠になります。
定年を迎えた多くの人が、普段が暇すぎてどうしようもないと嘆いています。
そんな状態で睡眠薬の処方を希望しては本末転倒になります。
快眠には労働や運動が必要で、そこそこ疲れないと眠れないです。そこそこ具合は個人差があります。
患者さんでも少しの昼寝をして、夜が寝られないと言う人もいます。
私の体験
手術の前日に睡眠薬を飲むように指示されました。
不眠になったことが無いので要らないと断ったのですが、主治医から強く言われので渋々飲みました。
結果、翌日の目覚めは爽やかで、場所違い(病院)であんなによく眠れるならもっと処方して欲しいと言いそうになった覚えがあります。
寝酒の睡眠より全然良いです。
睡眠薬と認知症
公式には未だに白黒ハッキリしていません。
ベンゾジアゼピン系類似薬の長期連用は特に高齢者においてアルツハイマー型認知症との因果関係が報告されています。
第95回 「睡眠薬で認知症にかかりやすくなる」は本当か | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
転売や乱用を避けるために、ますます処方の基準が厳しくなってきています。
できるだけお薬無しで改善しようとするのも良い考えです。
入眠時がポイント
お医者さんでは入眠剤というお薬を最初に使われるそうなので、そこが眠れられるかどうかのポイントになります。
寝てしまえば、つぶった目に光が当たっても耳に音が聞こえても関係ありません。
本当に魂の抜け殻です。
アイマスク
冬に起床しづらいのは、寒さもありますが光の刺激が少ないからです。
夏になると強い日差しでいつまでも寝てられません。夜勤の人は、よく遮光カーテンで空調を管理して寝ておられと伺います。
そこで、アイマスクです。
昔のアメリカドラマで使っていましたが、なんでだろう疑問がようやく解けました。
早速使ったら朝寝坊しました。よく効きます。
家人との部屋の照明を付ける付けない問題も解決しました。
私が買った物
使用するとうっかり寝坊する場合が多いので、初日は休日前が良いと思います。
耳栓
これも入眠時の状態を改善します。
耳鳴りがある人も、自分の耳鳴りがどんな状態かをハッキリ自覚できるの試されると良いです。
耳栓にも色々種類があるので試して下さい。
私はスポンジ状のフィットするタイプです。
入眠時にテレビの音量が大きく感じるのですが、家人が見ていても問題無く寝られるようになりました。
私の買った物
使用するとうっかり寝坊する場合が多いので、初日は休日前が良いと思います。
ナイアシン・ナイアシンアミド
ビタミンB3です。
この本によると睡眠の質を良くするとありますが、第一に関節炎に有効とあります。
日本では三石巌先生や藤川徳美先生のご著書を参考にして、自分で調べて自分で試すことが大切です。
首をかしげる情報をネットに流す人が居ますから、自己責任で検索して騙されないようにしましょう。
三石巌先生
藤川徳美先生
エイブラハム・フォッファーによると、最大量はナイアシン3,000㎎、ナイアシンアミド4,000㎎とされています。
Abram Hoffer – Wikipedia
ナイアシンフラッシュ
ナイアシン:起きる可能性がある(人と量による)
ナイアシンアミド:起きない
ナイアシンはナイアシンアミドより効果的ですが、量的にナイアシンフラッシュが起きる人が居ます。
ナイアシンフラッシュとは、飲用し1時間以内に体のかゆみや火照りが出ます。30分位で消退しますが、心配な人はナイアシンアミドにされると良いです。
私の体験では、最初から250㎎のナイアシンを朝晩試しました。
家人は若干アレルギー体質だったので2回かゆみが出ましたが収まりました。徐々に増量します。
私は毎年冬にかゆくなる場所にかゆみが出ました。ヒスタミンが刺激されての作用らしいです。
本来、ナイアシンはヒスタミンの精製を抑えかゆみが出にくくなりますが、過程で起きる現象です。
これも次第に無くなります。
今は2,000㎎飲んでも大丈夫です。
飲酒への効果
アルコール依存症の効果も記載してありますが、確かにお酒が凄く不味くなります。
抗酒薬と比較してどうなんだろうと期待が出てきます。
私も一時期、晩酌が不要になりました。短期間の使用だったので止めると再び飲みたくなります。
お酒好きな人は覚悟が必要です。
高濃度人工水素水浴
痛みやしびれで通院されている患者さんからよく伺います。
「水素水浴をするようになり睡眠薬が減らせた」「睡眠薬が不要になった」と聞きます。
個人差はあるのでしょうがうれしい反応です。以前使っていた炭酸水浴では無かった現象です。
熟睡できる効果を期待されて通院されている患者さんもいます。