遠方からの来院ありがとうございます。兵庫県からお越し下さいました。
ご主人とご一緒でJRのご利用で来院です。
当初はお車の利用を考えられていましたが、3月早春は降雪の危険もあり、大事を取りJRにされました。
来院までの状態
症状は1年ぐらい前からありました。
整形外科を受診し、注射をしていただき、一か月ぐらいは調子が良かったんですがまた元に戻りました。
注射を続けることに不安を感じ、他の整形外科を受診されました。
2軒目の整形外科では注射はされずに、痛み止めのお薬と湿布の処方でした。痛み止めのお薬も通常は腎臓代謝の商品が多い中、肝臓代謝の商品なので、見識の高い先生だった思います。
しかし残念ながら、あまり効果を感じられなく、インターネットで当院のブログ記事を読まれ、来院を検討されました。
初検の状態
母指 CM 関節症のグレードに相当です。痛みや動きの制限は、左>右です。
関連痛の検査は、股関節は右>左が悪いです。開排運動も右に強い引っかかりが存在します。
この状態より推測するには、本来母指 CM 関節症は右側が悪かったのですが、それをかばうために左を酷使し現在左が痛い状態になっています。
左の親指が開かない状態
これは母指 CM 関節の負担を減らすための忌避動作で、ほとんどの女性の方に見られます。
これを放置しておきますと、中手指節関節(MP)関節の負担が増え、やがてはヘバーデン結節を引き落とすことにもなりかねません。
まだ初期段階だったのが幸いでした。
治療
2日間の治療です。
治療内容
1回で最大限の治療効果を出すために、これだけの治療が必要になります。
- 母指CM関節自体の抗炎症
- 外側脊髄視床路への神経促通
- 関連する脊椎椎間関節や仙腸関節の可動性回復
- 新しく開発した腸腰筋治療
- 骨盤と肋骨の動的可動性の回復と立位体幹軸の修正
- 患部の悪玉活性酸素除去
- 患部の血流改善と上肢筋群の筋力向上
- 独自サポーターの巻き方の習得
- 自己チクチク法の習得
- 正しいストレッチの習得
使用する治療法
- 低周波通電/微弱電気通電
- チクチク療法(長田式無血刺絡療法)
- 解剖運動学矯正法
- 村坂腸腰筋療法(仮)
- パーマー式カイロプラクティック
- アクティベーター療法
- リアライン療法
- 高濃度人工水素水浴
- 加圧リハビリ(医療目的加圧トレーニング)
チクチク療法だけ痛みを伴います。
1日目
当院規定の母指CM関節症の治療を行います。
治療途中で親指が90%開くようになりました。(母指:橈側外転、掌側外転、伸展が改善)
特に対立からの外転が著明に改善しました。
頚椎2番の可動性が悪く、首コリを訴えられます。
股関節の開排運動と共に、解剖運動学矯正法にて可動性を確保します。
2日目
再検です。患部の親指の痛みは50%以下に、動きはほぼ完全に回復しています。
大変、喜ばれました。
治療は前日と同じです。
前日で取れきれなかった、股関節の開排運動と頚椎の可動性を回復させます。
頚椎2番(C2 motion)
治療終了後の解説で、若い頃に右肩関節の靱帯損傷があり、肩の動きが元々悪かったそうです。
僧帽筋や頸部板状筋が頚椎2番に付着しますので、判断ポイント共に治療ポイントです。
腰椎との関連が分かり(村坂仮説)、両方を治すと多彩な症状が劇的に症状が改善します。
但し、公表されている通常テクニックでは不可能です。
中手基節関節の痛みは
これは母指CM関節症の代償の痛みなので、自己リハビリと専用サポーターで順次治ってきます。
ソマニクス療法
遠方からの来院なので、より効果を出すためにソマニクス療法も行います。
ゴルフも可能に
今回の治療と今後継続して行って頂く自己リハビリで、ゴルフも再開出来ます。
今回の患者さんは手指に異常緊張(全く反れない)が強くありましたので、改善すれば自然にゴルフスコアも良くなります。本当です。
球技で成績が振るわない場合は、前前腕筋の異常緊張、手指の異常緊張が存在します。
道具を介在しようが直接でもタッチフィールが関連するスポーツに全て当てはまります。
今後が楽しみです。