診断法、四診の分かっていること

なぜ診断をするのか?

答え:患者さんの訴えだけに振り回されず、施術者自身が状態を判断できるようにするためです。

舌診

舌の表側からは、体質や現在の身体の状態をみます。私は舌診を一番信用しています。

舌の裏側では、静脈の怒張や左右差などを観察します。舌下静脈の状態は循環の状態をみるうえで参考になります。

また、施術前後で舌の状態を比較します。適切な施術を行うと、舌の色や左右差などが短時間で変化することがあります。この変化も施術効果を判断する材料になります。

脈診

脈は、その瞬間の身体の状態を把握し、施術効果を判定するために使います。指で触っただけでも脈は変化しますので、だらだらと脈診すると脈が変わります。

脈診にはさまざまな方法がありますが、脈差診は会得できませんでした。

しかし菽法脈診を使い短期間で基礎を会得することができました。もっと簡単するなら、左右の関上(左脾右肝)などを丁寧にみながら、良い脈の状態をイメージすることが大切です。

硬い脈は軟らかく、弱い脈は力が出るように、強すぎる脈は穏やかになるようにみていきます。つまり、偏りを減らして「中庸」の状態へ近づいているかを施術効果の目安にします。

腹診

腹診では、腹部に現れる「曇り(邪)」を探します。私は肋骨角を丹念に診ます。

皮膚のツヤ、滑り、湿り気などを観察し、さらに腹部の柔らかさや硬さを触れて確認します。

圧痛も参考になりますが、痛みの感じ方や表現には患者さんによって大きな違いがあります。そのため、圧痛だけで判断しないことが重要です。

舌・脈・腹を総合的にみることで、患者さんの訴えだけに頼るのではなく、施術者自身の所見をもとに状態を判断し、さらに施術前後の変化から効果を確認していきます。