動眼神経麻痺に対する鍼治療

体性神経にも「上位」と「下位」があるのではないか!?

臨床を続けていると、体性神経にも「上位」と「下位」というような機能的な区分があるのではないかと感じることがあります。

私はその境界の一つとして、第1頸椎(C1)付近が重要ではないかと考えています。

これは一般的な神経解剖学における分類というより、日々の施術から得た私自身の臨床的な仮説です。

今回、この考えに基づいて患者さんの状態を評価し、関連すると考えた部位に鍼施術を行いました。さらに鍼にマイクロカレント(微弱電流)を通電し、施術前後の変化を確認しました。

その結果、症状および身体所見に良好な変化がみられました。

興味深いのは、単に症状のある局所だけを施術するのではなく、身体を上位・下位という機能的なつながりとして捉えて施術したことで変化が得られた点です。

もちろん、一例の結果だけで「第1頸椎を境に体性神経が上位と下位に分かれる」と結論づけることはできません。しかし、臨床では既存の解剖学的知識を基本としながらも、施術前後の反応を丁寧に観察することで、新しい治療の手掛かりが見つかることがあります。

今後も症例を重ね、C1を一つの境界として捉える考え方が、どのような症状や身体所見に応用できるのかを検討していきたいと思います。