石灰沈着を伴う五十肩、1年間続く痛みに鍼施術

今回は、約1年間にわたり五十肩の痛みに苦しんでおられる40代の患者さんです。

五十肩のある側は、肩だけでなく首から腰にかけても痛みが広がっており、整形外科で痛み止めを処方されています。

さらに、不眠や喘息もあり、さまざまな症状を抱えておられます。

整形外科での画像検査では肩に石灰沈着が認められており、肩の挙上は約45度までしかできない状態です。

少しは改善するかも?と期待され整体院へも行かれたそうです。

これだけ長期間にわたり痛みと運動制限が続いていると、日常生活にも相当な支障があると思われます。

鍼施術を行いました

今回は鍼施術を行うことにしました。

まず仰向けで施術を行い、その後はうつ伏せになることができないため、横向きの姿勢で施術を続けました。

五十肩に対して私が効果を期待して使用している特効穴を中心に、身体の状態を確認しながら施術を進めました。

施術後の変化

施術終了後、患者さんからは痛みがなくなったとのお話がありました。

肩の可動域についても、わずかではありますが改善が認められました。

約1年間続いていた症状ですから、1回の施術だけで改善したと判断することはできませんが、施術直後に痛みの軽減と可動域の変化が得られたことは、今後の治療を考えるうえで参考になります。

今後の経過について

患者さんは、一度肩関節の専門病院で詳しく診察を受けられる予定です。

石灰沈着が認められていることから、石灰沈着性腱板炎などの病態や、肩関節の拘縮の程度についても専門的な評価が必要だと考えています。

鍼施術によって痛みが軽減しても、石灰沈着そのものが消失したわけではありません。

専門病院での診断結果を踏まえ、今後どのような変化が現れるのか、経過を見守りたいと思います。

長く苦しんでおられる患者さんだけに、少しでも日常生活が楽になることを願っています。

行った施術:毫鍼と刺絡