当院では股関節臼蓋形成不全や変形性股関節症の患者さんが来院されています。
股関節臼蓋形成不全の女性患者さんです。
以前は整形外科に通院され、痛み止めを服用しながら日常生活を送っておられました。
股関節臼蓋形成不全は、病状が進行すると人工股関節置換術などの手術が必要になる場合があります。
以前と比べると、患者さんの希望や生活の質を考慮して手術が検討されるようになってきました。しかし、仕事や家庭の事情などから、手術を希望していても簡単には踏み切れない方が少なくありません。
この患者さんも痛み止めでは十分な効果が得られず、ご家族の紹介で当院を受診されました。
診察後、当院で行っている脊椎矯正を施したところ、その場で股関節の痛みが改善しました。
さらに改善を目指して鍼治療も行いましたが、患者さんは鍼が苦手とのことで、鍼治療は初回のみで中止しました。
その後は、半年に1回程度、調子が悪くなった際に来院されています。
その都度、脊椎矯正を行うことで股関節の痛みが軽減し、良好な状態を維持されています。
興味深いのは、画像検査で股関節に構造的な異常が認められていても、脊椎へのアプローチによって痛みが改善する場合があるということです。
もちろん、脊椎矯正によって臼蓋形成不全そのものが治るわけではありません。
しかし、股関節の痛みには関節の形態異常だけでなく、脊椎や骨盤、周囲の筋肉、神経系など、さまざまな要因が関与している可能性があります。
今回の症例は、股関節だけに目を向けるのではなく、身体全体を評価することの大切さを改めて感じさせるものでした。
手術が必要となるまでの期間、あるいは手術を受けられない事情がある患者さんに対して、少しでも痛みを軽減し、日常生活を楽に過ごしていただけるよう、今後も治療を工夫していきたいと思います。
※本症例は当院での個別の臨床経過であり、すべての股関節臼蓋形成不全に同様の効果が得られるわけではありません。関節の状態については整形外科での定期的な評価が重要です。
※このような記事を書くと直ぐ整体院へ行けば良いの?と勘違いする人が多いです。整体師は国家資格ではありません。ご自身の安全の為にも施術を受ける院を選ぶときは注意してください。
