「耳つぼの地図は、中国式と欧州式のどちらが正しいのですか?」と聞かれることがあります。
これは、「富士山はどこから見るのがキレイですか?」と聞くのと少し似ています。
私の答えは、どちらも正解です。
私が知っている耳の反射区・治療点の考え方には、欧州式、中国式、日本の鍼灸トポロジー学部会のもの、そして私自身が臨床で用いている光線反射による方法などがあります。
それぞれ考え方や位置には違いがありますが、身体との関連性をみながら治療に利用します。
私の場合、まず探査器で反応のありそうな場所に当たりをつけ、さらにポインターを使って患者さんの反応を確認します。
ここが耳つぼ治療の難しいところです。
反応があるポイントが必ず効くとは限りません。逆に、明確な反応がなくても治療すると効果が出るポイントもあります。
そのため、単に「耳つぼの地図を見て、この症状ならここ」と機械的に選べばよいわけではありません。どのポイントを使うのかを見極めることが重要です。
身体の反応をみる場所としては、手・足・耳などがありますが、私自身は長年の臨床経験から、特に耳の反応を重視しています。手や足の反応点については、私はあまり重視していません。
先日、耳にセイリンのパイオネックスを貼った状態で来院された患者さんがいました。
耳を確認してみると、私が普段行っている選穴とはかなり異なっており、驚きました。
耳つぼは「とりあえず貼ればよい」というものではありません。小さな耳の中から身体の状態を読み取り、治療に使うポイントを選ぶには、知識だけでなく正確な鑑別と臨床経験が必要だと考えています。
